手技療法における経絡治療などの応用
1.疎通経絡療法の応用
(1) 凝りや痛みと経絡 : 経絡の流れが滞るとその経路上に凝りや痛みが発生する。
(2) 経絡阻滞の解決方法 : 疎通経絡療法
A 凝りや痛みの局所に施術する前に、その巡経経絡の末梢部を流注方向に沿ってマッサージし、経絡を流れるようにする。
B 凝りや痛みの中心部経絡上の反応点と経絡上の末梢部の反応点とにエレキバンを貼付して症状を改善する。
C よく用いる経絡と反応点
足の少陽胆経 = 肩井(+)と懸鐘(-)
足の太陽膀胱経 = 膏肓(+)と飛陽(-)
(3) 疎通経絡療法の実際 - 実技
タグ
スポット皮膚表面電極(SSP)療法の臨床応用
1.肩凝り症のSSP療法
A.通電部位
(1) 僧帽筋型の肩凝り
A C6直側(緑色)と天柱{項窩の中央の外法1寸3分}(黄色)
B C6直側(緑色)と肩井{第7頸椎棘突起と肩峰外端とを結んだ線のほぼ中間で圧迫するとよく響くところ}(黄色)
C C7直側(緑色)と肩外兪{第1胸椎棘突起の下の外方3寸}(黄色)
(2) 菱形筋型の肩こり
A Th1直側(緑色)と附分{第2胸椎棘突起の下の外方3寸}(黄色)
B Th2直側(緑色)と膏肓{第4胸椎棘突起の下の外方3寸}(黄色)
(3) 棘上筋。肩甲挙筋型の肩こり
①天 {肩甲骨上角の上外方}(緑色)と曲垣{肩甲棘内端の直上}(黄色)
B.通電方法 : 5・20Hzのミックス通電で、10分~15分間、痛みを引き起こさない強さで通電する。